ホロライブ「hololive CITY'24」で八木山ベニーランドが大注目！VTuberと地方遊園地の新たな可能性

2024年10月21日、宮城県仙台市の「八木山ベニーランド」が、Xのトレンドで3位にランクインし、大きな話題となりました^[1]。普段はそれほど注目を集めることのない地方遊園地が、突如としてSNS上で注目を集めたのです。この急激な注目度の上昇は、人気VTuberグループ「ホロライブプロダクション」による大型イベント「hololive CITY'24」の開催が原因と思われます^[2]。

ベニーランドの歴史と特徴

八木山ベニーランドは、1968年4月14日に東北地方初の総合遊園地として開園しました。面積7.9haの園内には、25のアトラクションが設置されています（2010年現在）^[3]。「日本一遅いジェットコースター」として知られる「エアロ5」や、東京の閉園した遊園地「としまえん」から受け継いだ遊具「メガダンス」など、独自の魅力を持つアトラクションが人気を集めています^[3:1][4]。

また、「♪ヤンヤンヤヤー八木山の～」で始まる有名なテーマソングは、開園記念で制作された曲で、「CMソングの女王」と呼ばれた歌手で女優の天地総子さんが歌っています^[3:2]。このソングは杜の都・仙台のご当地ソングとして市民に親しまれており、園内の売店でCDも販売されています。

ベニーランドの課題と新たな取り組み

ベニーランドの来園者数のピークは1980年の50万人でしたが、バブル崩壊後の景気低迷やレジャーの多様化、少子化などの影響で、新型コロナウイルス感染症流行前は年間20万人程度まで減少していました^[3:3]。このような状況の中、ベニーランドは若年層の集客を目指して新たな取り組みを始めています。24歳の従業員「シブやん」こと渋谷悠斗さんが中心となり、2022年6月から動画投稿アプリ「TikTok」での情報発信を開始しました^[5]。

「hololive CITY'24」イベントの概要

今回のイベントは、ホロライブプロダクションによる全国6か所の遊園地とのコラボレーション企画の一環として開催されました。八木山ベニーランドでは、以下のホロライブメンバーが参加しています^[2:1]：

• 百鬼あやめ
• 猫又おかゆ
• 兎田ぺこら
• 鷹嶺ルイ
• 轟はじめ

イベントでは、コラボチケットの販売、コラボアトラクション、コラボフード・ドリンク、オリジナルグッズ販売、スマホスタンプラリーなどが実施されています^[2:2]。当初予定されていた「メガダンス」が長期運休のため、コラボアトラクションは「弁慶号」に変更されました。

ホロライブの影響力とVTuber市場

ホロライブは、主に男性社会人をターゲットとしており、そのファン層の94.8%が男性であるという調査結果があります^[6]。この強固なファンベースが、「hololive CITY'24」の成功に大きく貢献しています。

ホロライブファンは、「推し活」と呼ばれるファン活動に積極的で、グッズの購入、配信の視聴、イベントへの参加など、様々な形でサポートを行っています。また、SNSを通じた情報拡散力も高く、イベントの盛り上がりに大きく寄与しています。

VTuber市場は近年急速に成長しており、2023年の市場規模は前年比20%増の約600億円に達したと推定されています。この成長を牽引しているのがホロライブを始めとする大手プロダクションであり、彼らの影響力は年々増大しています。

ベニーランド公式の反応と経済効果

イベント開催に伴い、八木山ベニーランドの公式Xアカウントが投稿した以下のツイートが大きな話題を呼びました：

ラッキー。もうないかもしれません。^[1:1]

この投稿は、ホロライブファンの熱気が遊園地の雰囲気を一変させたことを、ユーモアを交えて表現しており、多くのユーザーから好評を得ています。

よみうりランドでの次回イベント

「hololive CITY'24」の次回イベントは、2024年11月1日から12月1日まで東京都のよみうりランドで開催されます^[7]。よみうりランドでは、大空スバル、不知火フレア、雪花ラミィ、獅白ぼたん、ラプラス・ダークネス、沙花叉クロヱ、IRySの7名が参加タレントとして登場します。

よみうりランドでのイベントは、「hololive CITY'24」の集大成として位置づけられており、ホロライブメンバーによるスペシャルライブショーやVR技術を活用した没入型アトラクションなど、さらに充実した内容が予定されています。

このイベントは、ホロライブファンにとって見逃せない機会となるでしょう。VTuberと遊園地のコラボという新しいエンターテインメントの形を体験できる貴重な機会です。ベニーランドでの成功を受けて、よみうりランドでのイベントにも大きな期待が寄せられています。

まとめ：VTuberと地方遊園地の融合がもたらす新たな可能性

今回のイベントを通じて、地方遊園地の新たな可能性が示されました。VTuber文化と遊園地文化の融合は、従来のファミリー層だけでなく、若年層の集客にも効果があることが明らかになりました。

ベニーランドの八木充幸園長は「ハード、ソフト両面で新しいことに取り組み、楽しさを演出したい。心の古里を目指す」と意気込んでおり^[3:4]、今後も新たな試みを続けていくことが予想されます。

この成功事例は、他の地方遊園地にとっても参考になるでしょう。デジタルコンテンツとの融合や、SNSを活用したマーケティング戦略が、遊園地業界に新たな風を吹き込む可能性があります。