「ギリハピ」がSNSトレンドに浮上：KOMOREBIの楽曲がパリ五輪で話題に
2024年10月13日、「ギリハピ」というキーワードがXのトレンドに浮上しました。この現象の背景には、日本のオルタナティブヒップホップグループKOMOREBIの楽曲「Giri Giri」と、パリオリンピックでの日本代表選手のパフォーマンスが密接に関連しています。
「ギリハピ」とは何か？
「ギリハピ」は、KOMOREBIの楽曲「Giri Giri」から派生した言葉で、「ギリギリハッピー」の略称です[1]。この曲は2024年5月にリリースされ、SNSを中心に大ヒットを記録しました。特にTikTokでは、楽曲を使用した動画の総再生回数が24億回を超える驚異的な人気を博しています[2]。
パリオリンピックでの「ギリハピ」ダンス
トレンド入りの直接的なきっかけは、パリオリンピックのサッカー競技における日本代表選手のゴールパフォーマンスでした。10月24日に行われた日本対パラグアイ戦で、先制点を決めたMF三戸舜介とFW斉藤光毅が「Giri Giri」に合わせたダンスを披露したのです[3]。
この予想外のパフォーマンスは、中継映像を通じて多くの視聴者の目に留まり、SNS上で「かわいすぎる」「Z世代すぎて笑ってる」「こちらは大ハッピー」などと大きな反響を呼びました[3:1]。
KOMOREBIの反応
試合後、KOMOREBIは自身のTikTokアカウントで「パリ五輪サッカー日本代表初戦勝利おめでとうございます」と投稿。「ギリハピも最高でした」とコメントし、メンバーが日本代表ユニフォームを着て踊る動画を公開して勝利を祝福しました[3:2]。この投稿がさらに話題を呼び、「ギリハピ」の注目度を高める結果となりました。
「ギリハピ」現象の背景
「ギリハピ」がここまで広く受け入れられた背景には、いくつかの要因が考えられます。
-
若者文化との共鳴：「ギリギリハッピー」という言葉が、現代の若者が感じる微妙な心境を的確に表現していること。
-
SNSの影響力：TikTokを中心としたSNSでの爆発的な拡散が、楽曲と「ギリハピ」という言葉の認知度を急速に高めたこと。
-
スポーツとの融合：オリンピックという世界的な舞台で、選手が自発的に「ギリハピダンス」を披露したことで、さらなる注目を集めたこと。
-
アーティストの迅速な反応：KOMOREBIが選手のパフォーマンスに素早く反応し、ファンとの交流を深めたこと。
「ギリハピ」の今後
「ギリハピ」現象は、単なる一過性のブームを超えて、日本の若者文化の一部として定着しつつあります。KOMOREBIは9月27日に、日本のヒップホップシーンの重鎮であるスチャダラパーとコラボレーションした「Giri Giri Remix feat. スチャダラパー」をリリースし[1:1]、10月11日にはそのミュージックビデオも公開されました[2:1]。
このリミックス版は、世代を超えたコラボレーションとして注目を集めており、「ギリハピ」の文化的影響力がさらに拡大する可能性を示唆しています。KOMOREBIのメンバーは「温故知新がMVになっていてレジェンド スチャダラ兄さん達の胸を借りさせてもらいました」とコメントしており[2:2]、日本の音楽シーンにおける新旧の融合を象徴する作品となっています。
まとめ
「ギリハピ」のトレンド入りは、現代の若者文化、SNSの影響力、スポーツとエンターテインメントの融合、そしてアーティストの柔軟な対応が複合的に作用した結果と言えるでしょう。この現象は、単なる一時的な流行を超えて、日本の文化的景観に新たな要素を加える可能性を秘めています。
今後も、「ギリハピ」を中心とした文化的な動きに注目が集まることが予想されます。特に、パリオリンピックの進行に伴い、さらなる「ギリハピ」モーメントが生まれる可能性も高く、日本選手団の活躍とともに、この言葉がより広く、より深く浸透していくことが期待されます。
